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Vol.146
週末的川人より一言

文・前川 正人さん(大阪)
私は、大阪在住ですが、日帰りで綾部市域を訪れるようになって早や10年。
多いときは年間20〜30回くらいに及んだ年もありました。
私は、カヌーを趣味としていて、訪れるのは由良川です。
私のやっているのは急流系のカヤック(*1)なので、行動範囲は、和知町との境界付近から、新綾部大橋のあたりまでになります。
京阪神から日帰りでカヌーができる川はいくつかありますが、中でも由良川のこの区間は私のお気に入りのフィールドといえます。
私ばかりではありません。
由良川を訪れるパドラー(*2)は、かなりの人数います。
特に立岩という場所が好きな人が多く、休日に行くとたいてい何人かは遊んでいます。
ただ、地元から来られている人はあまりいないようです。
ほとんどは京阪神の都会から日帰りで来ています。
私の家から由良川まで、車で二時間半かかりますので、綾部の方々が正直うらやましいところです。しかし、意外に地元の方は川に関心が少ないのかも知れませんね。
由良川に初めて来てから10年ほどになりますので、由良川は私にとっては故郷の川同然です。どこにどのような流れがあって、和知ダムがどのくらい放流すると、どんな状態になるのか、たいてい頭に入っています。
由良川は急流系の遊びをするのに適した川です。安定した水量と、適度な瀬(*3)を備えています。カヌー・カヤックをするには、たいへん魅力のあるフィールドです。
しかしその魅力は、残念ながらなかなか一般の人々の目の届くところにないようです。
里山も結構なのですが、もっと川の方にも目を向けてみられてはいかがでしょうか?
由良川も綾部の大切な資源のひとつだと思いますので。
川行きを休んで冬眠していた間に、インターネットで里山ねっと・あやべを知りました。
ここに田舎暮らしのことを情報発信している人々がいることを発見して興味を持ちました。
とある2月にしては信じられないくらい暖かい土曜日、今年初めての川遊びの後で、里山ねっと・あやべを訪ねました。そこで塩見さんにお会いし、何か文章を書くことを依頼されました。
私の意識としては、これまで綾部は由良川に行くための一経由地にすぎませんでした。
実際、車で走ったことがあるのも、川での行動範囲の両岸と、買い物に行ったことのある綾部市街地くらいです。
しかし、今年はもう少し綾部の陸上のことも見て回ろうかと考えています。
注)
(*1) カヤック
総称としてカヌーという呼び名が一般的ですが、大きく分けるとカヌーとカヤックがあります。
カヤックというのは、人が尻を落として座り、人の座る部分だけ船体に穴があいている形状のフネで、一本の棒の両側に水かきのついているパドル(ダブルブレードパドル)で漕ぎます。
カヌーというのは、原型は、ボートのように上面がオープンになっているフネです。 人は腰掛けるか、膝をついて、水かきが片側だけついているパドル(シングルブレードパドル)で漕ぐものです。ただし、いろいろな変形があって、中には見た目カヤックと同じようなものもあります。
私は、全長2mのポリエチレン製カヤックを使っています。
(*2) パドラー
上記のようにカヌー・カヤック用の櫂のことをパドルといいます。ですから、パドラーというのは、カヌー・カヤックに乗る人の総称です。
中でも、カヤックに乗る人のことは、カヤッカーと呼んでいます。
カヌーイストという名称もありますが、残念ながら川で使われているのを聞いたことがありません。メディアが作った名前ではないでしょうか。
カヌーに乗る人のことは、Cパドラー(canoeのCです)と呼ぶケースが多いようです。
(*3) 瀬
ご存知と思いますが、瀬は川の中で流れが速く波が立つ場所です。
パドラーは瀬のことをホワイトウォーターと呼んだりします。
瀬の中では、水が泡だって白く見えるからです。
反対に流れが緩く、波の出ない場所のことを、瀞(とろ)と呼びます。
私たち急流系のパドラーは、瀬に集まり、波と戯れることが大好きです。
そこではたとえば、サーフィン(原理は海のサーフィンと一緒ですが、川の波は打ち寄せないので、一箇所にとどまることになります)といったプレイをします。
逆に瀞ばかりの場所は苦手です。
ですから、由良川も新綾部大橋から下流は全然知りません。
●前川正人さんのプロフィール
1957年大阪府生まれ。現在、吹田市在住。
約12年前、ファルトボート(組み立て式カヤック)をはじめ、翌年ホワイトウォーター・カヤックに転向。
その年、はじめて由良川を訪れる。
以降、厳冬を除き、時には毎週のように由良川で漕いでいる。
キャリアは長いが、腕の方は永遠の中級者。
川では、もっぱら「かばさん」と呼ばれる。
他に行く川は、吉野川(奈良県)、北山川(和歌山県)、長良川(岐阜県)など。
●前川さん 過日は尊いお出会いを、楽しい話をありがとうございました。また、早速のメッセージをお寄せくださり、ありがとうございました。ぼくも川のことを全然知りません。綾部にとって、由良川とは何か、探してみたいと思います。ありがとうございました。(塩見直紀)
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