2005
8.23(火)

Vol.222
案山子のチカラ


 

10年目の米作り。収穫の日がだんだん近づいてきています。
 
今年のみ面積を半分以下の1反(50×20m)にしました。
昔ながらの縦横1尺(約30cm)間隔。
植えた苗の株数を数えてみると約6000本でした。
 
6000株がいったい何キロのお米になるのかな。
とっても楽しみにしていたのですが・・・
 
8月の初め、イノシシ親子が田んぼで戯れ、いや大暴れしていました。
 
田んぼには「V」のサイン入り。
 
里山ねっと・あやべ主催の「あやべ里山米作り塾」の田んぼはというと・・・
 
塾生制作の12体の「案山子」のお陰か、無事だったようです。
 
「案山子力(かかし・りょく)」、すごいですね!
 
塾の田んぼがある鍛治屋町民による「案山子の人気投票」。
 
こどもからお年寄りまでたくさん投票いただき、
投票結果がでています。
 
制作者(塾生)への発表は次回の稲刈りの日(9月10日予定)です。
 
「あやべ里山米作り塾」の田んぼは
お世話をいただいた地元・山下竹次さんの陰日向のご努力もあって、
周囲の方も驚かれるほどの豊作となっています。
 
塾生のみなさま、新米、楽しみですね!
 
(文・塩見 直紀)

2005
8.16(火)

Vol.221
松の事は

 
古今東西の先人のことばには、21世紀の生き方、暮らし方の
ヒントがあります。持続可能で多様性にあふれる新世紀のみんなの
知恵にしたく、現在、ホームページでは約300のことばを公開中です!
 
こころをこめて、未来をひらく里山系のことばを新しく15個、贈ります。
 
遠くて綾部に来られない方も訪れて元気になれる、希望のホームページに
なれたらうれしいです。
 
里山系の言葉が、みんなの心の財産になるよう、シェア(共有)して
いきましょう!すてきな言葉が見つかったら、ぜひお教えください。
「1000」のことばが目標です。
 
●松の事は松に習へ、竹の事は竹に習へ(服部土芳「三冊子」)
 
●武蔵野を散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない。どの路でも足の向く方向へゆけば必ずそこに見るべく、聞くべく、感ずべき獲物がある。(国木田独歩『武蔵野』)
 
●サケが森をつくる(カナダの少数民族の言い伝え)
 
●可能な限り五感を働かせて体験を積むということが、今のような手づまりの時代には最も重要である。自然こそが、最大の教育者なのである。(木村尚三郎さんのことば『耕す文化の時代』より)
 
●これまでは誰も彼もが近代化の名目のもとに、家庭電化とかモータリゼーションの実現に夢中になってきたけれども、今後は、近代のもう一時代前の、すなわち農業の時代に、私たちの生甲斐や喜びの原点が求められるのではないか。 (木村尚三郎さんのことば『耕す文化の時代』より)
 
●農村の人たちは、もっと自信を持って、自分たちこそがこれからの日本の担い手だという意識を持つべきである。これからの生甲斐、真の意味の文化創造、ほんとうの教育、美意識の養成、そして創造性の発揮は、土と親しみ、自然から学び、自然と人間との調和をはかりつつ農業にいそしみ、美しい農村を作り出すことを通して、初めて実現されると思う。(木村尚三郎さんのことば『耕す文化の時代』より)
 
●土地ごとに自ら耕し、そしてそれを楽しむことこそ、文化の本質である。
(木村尚三郎さんのことば『耕す文化の時代』より)
 
●豊かさは、ゆったりしていなければならない。
豊かさは、少し不便でなければいけない。
豊かさは、静かでなければならない。
豊かさは、ひかえめでなければならない。
豊かさは、自然と調和していなくてはならない。
豊かさは、ちょっと懐かしくなければならない。
豊かさは、個人的でなければならない。
(長尾藤三さんのことば『おじさん自転車講座』より)
 
●自転車という「ご本尊」を得てから、僕は進歩かに遅れることがこわくなくなりました。自分の肉体が何万年前とほとんど変わらないのだから、生活だってそんなに変わらなくたっていいじゃないか。そういう開き直りができるようになりました。しかもそれは悲痛でも決死でもない。その正反対の爽やかで清々しい気持ちなのです。ボクにはむしろ最先端を追いかけている人達の方が、必死でお気の毒に思えてくる。
進みすぎがこわいと思う人は、どうぞ自転車に乗ってみてください。もう持っている、乗っているという方は、自転車が発する声をしっかりと聞いてみてください。少なくとも10万円位の、できることなら20万円以上の、本当に心をこめて作られたいい自転車で、まだきれいな空気の吸える地球をスイスイ走ってください。自分からだが発信するメッセージも聞こえてくるはずです。
 もうこれ以上の進歩はいらない。
 もうこれ以上の便利は恐ろしい。
 もうこれ以上のスピードは不快だ。
 もうこれ以上の自然破壊は狂気の沙汰だ。
(長尾藤三さんのことば『おじさん自転車革命』より、以下同)
 
●田圃里山という環境は非常に多くの生き物の住処を用意した。要は生態的多様性が
高いのである。生物が住めない環境に、結局は人間が住めるわけはない。それなら生
物がもっとも多様化する環境が、人間にきわめて適した環境であることも、当然なが
ら推論できよう。(養老孟司さんのことば『都市主義」の限界』中央公論社より)
 
戦後の日本がいかに都市化したか、それがいかに行き過ぎたか、それはもはや歴然
としている。(養老孟司さんのことば『都市主義」の限界』中央公論社より)
 
だれでも一度、都会の限界を考えてみたらいかがであろうか。都会だけでは、世間
は立たない。それは鴨長明の時代から、知れきったことではないか。都会とは要する
に「黒山の人だかり」であろう。そこになにかあるのかと思って、どんどん人が溜ま
る。べつに何もありはしないと思うのだが、それでも人はどんどん溜まるのである。
(養老孟司さんのことば『都市主義」の限界』中央公論社より)
 
●何事のおはしますかはしらねどもかたじけなさに涙こほるる(西行が伊勢神宮に詣でたときに詠んだといわれる歌)
 
●何の木の花とは知らず匂哉(松尾芭蕉が伊勢に来て作った有名な句)
 
●ぼくは、魔法は絶対にあると思う。魔法というのは、春になって、水が温んで、川の中でカエルの卵がオタマジャクシになる。これは魔法だよ。オタマジャクシのシッポがとれてカエルになる。これは魔法だよ。ぼくは魔法なんて小さいときから見ている。魔法はあるんだよ。(C・W・ニコルさんのことば/翻訳家・松岡佑子さんの講演録『夢と言葉と魔法を少し』より)
 
●薔薇はなぜという理由なしに咲いている。薔薇はただ咲くべく咲いている。(シレジウス)
 
●薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花サク。
ナニゴトノ不思議ナケレド。
(北原白秋)
2005
8.9(火)


Vol.220
生命空間

 
草も生えないような大地もあるのだから
草が生えるということはほんとうはとってもありがたいこと、尊いこと。
 
そんなことも思いながら、
ほ場整備された3反(60×50M)の
田んぼの草払い機で草刈り作業をしています。
 
草むらからは、イナゴやショウリョウバッタ、カエル、トカゲなど
いろんな生き物がびっくりして次々に飛んでいきます。
 
草を刈るということは生き物たちに移住を強いることなんだと
思いながら、刈っていきます。
 
いったいどれくらいの数の小動物が住んでいるのでしょう。
それはそれはすごい数ですね。
 
我が家とお隣の田んぼの間に幅5Mくらいの農道が通っています。
 
お隣が先に大半を刈ってくださったときは、
次の草刈どきには、いつもより早く動かなくてはなりません。
 
前回、刈ってくださったので今回はぼくが刈りました。
 
60M×5Mの草刈はなかなかの作業です。
 
刈った後は草を集める作業も待っています。
 
持ち帰り、堆肥にするため、積んだりする家もたくさんあります。
 
先輩世代には「草は貴重な資源である」というすてきな考え方があることに気づきます。
 
そうした考え方が若い世代に継承されなくなり、
たんなるやっかいもの扱いになっているようです。
 
我が家の草はというと・・・
 
今年、休耕した田んぼの中に、緑肥として入れさせていただきました。
 
草を刈らないと大型のススキやセイタカアワダチソウの天国となっていく。
 
草をこまめに刈ると、光が差し込むことで、小さな草にもチャンスが生まれ、
そこは多様な生命の空間となる。
 
刈られた草はまた新しい場で生命貢献する。
 
人間中心かもしれませんが、うまくできていますね。
 
(文・塩見 直紀)
2005
8.2(火)

Vol.219
心を平にし

 

古今東西の先人のことばには、21世紀の生き方、暮らし方の
ヒントがあります。持続可能で多様性にあふれる新世紀のみんなの
知恵にしたく、現在、ホームページでは約300のことばを公開中です!
 
こころをこめて、未来をひらく里山系のことばを新しく15個、贈ります。
 
遠くて綾部に来られない方も訪れて元気になれる、希望のホームページに
なれたらうれしいです。
 
里山系の言葉が、みんなの心の財産になるよう、シェア(共有)して
いきましょう!すてきな言葉が見つかったら、ぜひお教えください。
「1000」のことばが目標です。
 
●自然科学を研究する人は、自然の前で子どものような気持ちでいなければならない。(物理学者・キュリー夫人のことば)
 
●長生きするためには、ゆっくり生きることが必要である。(キケロのことば)
 
●幸いなるかな、天の流転に従いて静かに流転する人々。(モンテーニュのことば)
 
●人間はときどき、努めて頭を空っぽにしなければだめだ。(五島慶太さんのことば)
 
●自然のなかには、ぼくの愛に値しないものは何もない。一人の人間も、一本の木も。
(ロマン・ロランのことば)
 
●心を平にし、気を和やかにす。これ身を養い、徳を養うの工夫。(貝原益軒のことば)
 
●武蔵野を散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない。どの路でも足の向く方向へ行けば、必ずそこに見るべく、聞くべく、感ずべき獲物がある。(国木田独歩「武蔵野」より)
 
●細部を気にしていると、人生は少しづつ浪費されてゆく。(アメリカの思想家H・D・ソローのことば)
 
●魂を大切にするとは、日常生活に詩を持ち込むようなものだと想像しよう。(トーマス・ムーアのことば)
 
●精神を大切にするというのなら、それとつながっている身体も大切にしなければなりません。(アインシュタインのことば)
 
●天に従う者は存じ、天に逆らう者は亡ぶ。(孟子のことば)
 
●「縁」とは予期しない偶然性である。そこに人生の妙味がある。(美術史家・源豊宗氏のことば)
 
●「せんねん まんねん」 詩・まど みちお
 
いつかのっぽのヤシの木になるために
そのヤシのみが地べたに落ちる
その地ひびきでミミズがとびだす
そのミミズをヘビがのむ
そのヘビをワニがのむ
そのワニを川がのむ
その川の岸ののっぽのヤシの木の中を
昇っていくのは
今まで土の中でうたっていた清水
その清水は昇って昇って昇りつめて
ヤシのみのなかで眠る
 
その眠りが夢でいっぱいになると
いつかのっぽのヤシの木になるために
そのヤシのみが地べたに落ちる
その地ひびきでミミズがとびだす
そのミミズをヘビがのむ
そのヘビをワニがのむ
そのワニを川がのむ
その川の岸に
まだ人がやって来なかったころの
はるなつあきふゆ はるなつあきふゆの
ながいみじかい せんねんまんねん
 
(『まどみちお詩集』ハルキ文庫より)
 
●この世の中に色々のものがあるのは、みんな夫々に、何等かの意味に於いて、あらねばならないからであらう。この世の中に存在するあらゆるもの、それはそのあるがまゝに於て可とせられ、祝福せらる可き筈のものであらう。この世のありとあらゆるものが、夫々に自分としての形をもち、性質をもち、互に相関係してゆくと言う事は、何と言ふ大きい真実であらう。路傍の石ころは石ころとしての使命をもち、野の草は草としての使命をもつてゐる。石ころ以外の何ものも石ころになる事は出来ない。草を除いては他の如何なるものと雖も、草となり得ない。だから、世の中のあらゆるものは、価値的にみんな平等である。みんながみんな、夫々に尊いのだ。みんながみんな、心ゆくまゝに存在していゝ筈なのだ。私はかうした事を考へるとき、しみじみと生きてゐる事の嬉しさが身にしみる。そして、石ころは大地の上に憩ひ、蚰蜒は石ころの下に眠るやうに、一切のものはそのあるがまゝに於いて、自らに助合つてゐるのだ。(詩人まどみちおさん25歳の時のことば『動物文学』第八輯・1935年より)
 
●「人間に与える詩」 詩・山村暮鳥
 
そこに太い根がある
これをわすれているからいけないのだ
腕のような枝をひき裂き
葉っぱをふきちらし
がんじょうなみきをへし曲げるような大風のときですら
まっ暗な地べたの下で
ぐっとふんばっている根があると思えばなんでもないのだ
それでいいのだ
そこにこの壮麗がある
樹木をみろ
大木をみろ
このどっしりしたところはどうだ
(「風は草木にささやいた」より)



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※このコーナーでは週一回、里山ねっと・あやべからのメッセージをお送りします。
ぜひご意見をお聞かせください。(事務局 塩見直紀)


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