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satoyama lifestyle creator(4) |
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木も草も人と同じ それぞれが個性的 その声に耳を傾け、 熟した時に生まれるあかり 心が喜んだなら本望 ―――2000年夏 東京・渋谷「ギャラリー無垢里」心豊かにくらす展・作者コメントより 「〜になる」「〜になった」という表現は極めて日本的だといわれる。何事もすべて「自分が」「自分が」と自己主張する時代に、「自分は・・・と出会って〜になった」という表現は美しいと思う。 例えば・・・坂本龍馬はなぜ坂本龍馬になったのか。龍馬は運命の出会いという必然の出会いによって、そして、万象との出会いによって、龍馬になっていった。 |
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| あかり作家 大石 明美さん (おおいし あけみ) |
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| 21世紀の素敵な生き方をされる綾部のクリエーターを紹介する「人の宇宙」の4人目は、あかり作家の大石明美さん(鷹栖町在住)です。 京都市内で生まれ育ち、京北町、和知町と北上していき、新しい千年紀の幕開けのとき、綾部に移住された大石さんは、気がついたら、「あかり」をつくっていたといいます。和紙、羊の毛からつくるフェルト、蔓と樹皮、草の穂や流木など、身近な素材から生まれる大石さんのあかり。 大石さんを「あかり」の創作に至らせたもの。それは何でしょう。原体験的なものはありますか?という問いに、大石さんは振り返った時、見えてきた「あかり」に至る道に敷かれたお話をしてくださいました。人はきっと誰もがそんな道を通って、「いまの私」に至っているのでしょう。 20歳のとき、友人の留学生の家に遊びに行き、部屋の灯りの使い方に衝撃を受けられました。日本のように煌々と直接照らす照明ではなく、間接的な照明はとてもうす暗く感じたそうです。でも、妙に落ち着く、心安らぐ、ほの暗さでした。なぜ日本はこんなに明るいのだろう。そんなことを感じるなか、夜の唐招提寺を訪れる機会があ り、満月のもと、萩の花を挿した行灯がいくつも参道の両脇にしつらえられていて、その幻想的な光と影に魅了されました。 20世紀までは太陽の時代と言われます。暗闇を忌み嫌い、遠ざけ、隅々まで人工光で照らしていった私たち現代人とは何でしょう。大石さんからお話をうかがって、ずっと「あかり」とは、何だろう、と考えていました。「あかり」とは、太陽と闇とをつなぐもの、しあわせの神を降臨させる依代(よりしろ)のようなものかもしれないと思いました。 |
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| 授業中、絵の先生が「寝るのも食べるのも忘れるくらい絵が好きな人、いますか?」と聞かれ、ただ一人、手を挙げるくらい幼い頃から、絵や漫画を描くのが大好きだった大石さん。高校時代は朝早く、学校に行き、詩を書き、ことばの世界も愛していたそうです。あかりをつくる前は、コピーライターとして、活躍されていました。大石さんはいま、短歌会に入っておられ、多才な顔を持っておられます。 川島テキスタイル・スクールで本科、専攻科を修了後、世界的な関島寿子氏、本間一恵氏よりバスケタリーを学ばれ、1992年より自然素材によるあかり制作を始められました。 数年前までは、全国各地でのグループ展や手仕事ギャラリーの企画運営、また自らの個展にと忙しい日々を過ごされていましたが、いまは、まわりの景色を楽しみながら、心豊かに暮らす生き方へと意識的な変化を遂げつつある旅の途上です、とご自身を振り返られています。 いつものように小さな畑を耕し、種を下ろし、山に分け入り、蔓を取り、海で流木を拾う。満ち足りた暮らしのなかで、「地球の贈り物たち」と出会い、素材や自分自身のこころと対話をしながら、「あかりの宇宙」は深まっていきます。 「自然の素材たち」は大石さんというパートナーと出会って、世界で一つの「あかり」となっていきます。今夜もきっと誰かの暮らしを和ませ、こころの依代となっていることでしょう。 |
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