綾部里山交流大学2010年1月講座(かくまつとむさん)開催記録です
講義のなかでかくまさんが、特製の「聞き書きの要点」を配付してくださいました。ここでご紹介します。
●聞き書きの要点 (1)人間、聞いたことはだいたい忘れる...ので、メモと録音を。カメラ、巻尺などもあるとよい。 (2)聞く目的をはっきりさせる。その人のどんな部分に関心があるのかを明確にしないと、えんえん人生を追うことになってしまう(85年=74万時間)ので、聞きたい部分に絞り込む。たとえば時代証言なのか技術なのか。同じ人から話を聞いても、聞き手が何に、どの部分に興味があるかでまったくちがった仕上がりになる。 (3)できるかぎり下調べを。真っ白な状態で話を聞くことも「新鮮な視点を持てる」という点でメリットがあるが、事前に知っている知識が多いほど深く話を掘り下げられ、インタビューを効率化できる。ただ、知っている(つもり)がゆえの死角(聞き漏らし)には注意。知っていることでもあえて話者に聞きなおす。 (4)数字、固有名詞はそのつど確認。 (5)気持ちよく話をしてもらう空気を作る(世間話のような)。自分が語りすぎないこと。 (6)話の腰を折らない。あとで確認すれば済むことはあとまわしでよい。ただ、枝道に入りすぎたら軌道修正しないと時間のロス。 (7)「なぜなぜ小僧」になる。どういう理由でそうなるのか、原理や道理を聞く。本人にとって当たり前すぎて空気のようなことでも、周りからみたら「???」ということがある。小さな子が何でもなぜ、なぜと聞くような素朴な疑問にこそ発見や学びがある。 (8)忠実でなくてもよいので、正しい大意を「最大公約数的な地の言葉」で記す(要約)。 (9)起承転結や序破急(リズム)があったほうが読みやすい。 (10)客観データと照合し不正確な点を点検する(記憶違い、語り間違い)。 |
