2010年11月アーカイブ

先月、愛知県でCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が開催され、遺伝資源へのアクセスと利益配分(ABS)に関する名古屋議定書と、2011年以降の新戦略計画(愛知目標)が採択されたほか資金動員戦略に関する決定、SATOYAMAイニシアティブを含む持続可能な利用、バイオ燃料、農業、森林、海洋等各生態系における生物多様性の保全及び持続可能な利用に係る決定の採択、生物多様性と生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)、国連生物多様性の10年、2011-2012年運営予算の決定等が行われた。(「生物多様性条約第10回締約国会議の結果(ハイレベルセグメント結果等を含む)について」環境省報道発表資料)

その中で、SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップが創設され、参加団体の名簿を見ると、国連機関や国際NGO、各国の省庁や地方自治体、企業、大学、研究機関などの中に見覚えのある能美の里山ファン倶楽部の名前があった。

能美の里山ファン倶楽部は、市民、行政、NPO、各種団体、民間の事業者など里山を愛する多くの人々をつなぎ合わせ、それぞれの主体が協働して地域づくりを目指す全国でも例のない取り組みです。能美市の里山地域を里山の自然や景観、人、歴史、生活文化、伝統、産業を「守る・深める・活かす」の3つのキーワードで人を育み、里山を守り育て、地域力を高めながら日本一、活力のある地域づくりを目指します。(能美の里山ファン倶楽部とは)

能美の里山ファン倶楽部の方には、里山ねっとにもお越しいただいたこともあり、関心を寄せていたが、国際的な環境発議の推進に、綾部と変わらない日本の小さな町の地域活動団体が加わっていることに驚き、里山ねっとも頑張ろうと思いました。(能美市は国際的に活躍するゴジラこと松井秀喜選手を輩出していますが)

おそらくこれまで、地方の中山間地における地域活動と言えば、農林漁業振興やグリーンツーリズムといった農水省などが主導する側面が強かったと思う。里山ねっとが発足した同年度に設置された環境省が唱える生物多様性、エコツーリズムといった側面での活動が今後の地域活動では活発になると思う。環境省は省庁としてはまだ小さいかもしれないが、民間企業との協働も進んでおり、里山ねっと・あやべとしても、「生物多様性」、「持続可能な開発」、「エコツーリズム」といったテーマに取り組んでいきたいと思う。(マエダ)

追記:毎日新聞 2010年12月3日

里地里山法:国会で成立 NPOの地域の保全活動を後押し 非営利組織(NPO)などによる身近な自然の保全を国や自治体が後押しすることを定めた「生物多様性保全のための活動促進法(里地里山法)」案が3日、衆議院で全会一致で可決され、成立した。来年中に施行する。 目的では、里山など身近な自然を守り、生物多様性を維持するとしている。環境相などが定める基本方針に従い、市町村が地域連携保全活動計画を作成する。この計画に沿った活動の場合、本来は必要な法律の許可が免除されるなどの特例措置が適用される。

萌芽更新

|

映画「映像詩 里山 劇場版」では萌芽更新が重要なモチーフをなしていました。

綾部市里山交流研修センターでもこの夏、裏山の大木が切り倒されました。

朽ちてはいなかったのですが、急崖の上にあり、倒れる危険があることから、

安全のため伐採したのです。

しばらくすると、切り株のうえから芽が出てきていることに気づきました。

萌芽更新の身近な実例。

このようにして、天然のちからで資源が再生産されていきます。

(あさくら)