職業としてのNPO
善からは善のみが、悪からは悪のみが生まれるというのは、人間の行為にとって決して真実ではなく、しばしばその逆が真実であること。これらのことは古代のキリスト教徒でも非常に良く知っていた。これが見抜けないような人間は、政治のイロハもわきまえない未熟児である。(中略)およそ政治をおこなおうとする者、とくに職業としておこなおうとする者は、この倫理的パラドックスと、このパラドックスの圧力の下で自分自身がどうなるだろうかという問題に対する責任を、片時も忘れてはならない」(マックスウェーバー『職業としての政治』~1919年の学生に対する演説)
過程よりも結果が求められる政治家において、高貴さや清潔さといったものが必要と説くウェーバーにとって、そのパラドックスは大きな問題だったのだろう。
職業政治家がいつ頃からいたのか分からないが、ごく近年になって生まれたであろうNPO職員という職業につけていることは、貴重なことだと思う。
ウェーバーの言うパラドクスの存在は、何も政治家のみならず、NPO職員、すべての職業にも当てはまるのは、「善からは善のみが、悪からは悪のみが生まれるというのは真実ではない」ことが、「人間の行為にとって」とウェーバー言っているように、現在企業にも強い倫理感が求められる以上、すべての人が忘れてはならないことだと思う。
いまだにNPOとボランティアが同じように語られる事がありますが、職業としてNPOがある以上は、ボランティアという善が必ずしも善をもたらすとは限らない。(マエダ)

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