大あやべ主義と小あやべ主義(Weekly Message VOL.413 2010.1.19)
大あやべ主義と小あやべ主義
綾部市内にある里山ねっとの近辺でも、「綾部に行こう」などとよく言います。
えっ、里山ねっとだって、綾部にあるんでしょう。
実は綾部には広義と狭義とあるんですよ。
広義の綾部は綾部市全体ですが、
狭義の綾部は旧綾部町、市街地です。
一地点の地名がやがて周辺をふくめた地域の地域名になることはよくあります。
ですから里山ねっとの近辺で、綾部に行くといえば、
綾部駅や市役所のある市街地に行くということです。
つまり綾部という語感に2種類の地域的広がりがあります。
里山ねっと・あやべの定款やホームページでは、
「この法人は、綾部市の恵まれた自然環境や歴史、風土などの優れた地域資源を活用し学術、産業をも融和した新しい地域開発のあり方を研究し実践するため、舞台として里山空間がもっている「里山力」、「人財力」、「ソフト力」に支えられた都市農村交流から定住促進に向けて各種の事業を取り組むとともに次世代を担う青少年の健全育成を図り、地域の活性化に寄与することを目的とする。」(定款)
「里山ねっと・あやべは、自然に恵まれた京都府綾部市の「里山力」(豊かな自然、美しい里山的風景、ランドスケープなど)、「ソフト力」(多様な里山文化、経験や知恵、芸術文化など)、そして、個性あふれる「人財力」(夢や想い、志、精神性など)の「3つの力」を活かした活動をおこなっています。」
とあり、綾部とはどの領域を意味するのかの定義づけは明文としては特にありません。
里山ねっと・あやべの活動範囲は綾部市里山交流研修センターの立地地域周辺となっていますが、なおかつ「あやべ」を名乗っているとすれば、
それを説明するのは、理想としては里山ねっとの生み出す産業連関が、綾部全体に波及するようでありたい
ということになろうかと思います。
大あやべ主義と小あやべ主義というのは
大ドイツ主義とか大アジア主義の用語法だけからの連想で、あまり
穏健なものではありませんが、
ともかく考えたいことは守備範囲のことです。
アダム・スミスは各人がそれぞれ自分のことを考えて行動することで、
結果的に社会的な利益が実現されるというようなことを、神の見えざる手といいました。
ケインズは投資に波及効果があるということを指摘して、マルティプライヤー(乗数効果)ということをいいました。
えがおつなげての曽根原久司さんやかみえちご山里ファン倶楽部の関原剛さんに、綾部里山交流大学でご講演いただいたときも、活動が地域社会にどのような産業連関をもたらすか、具体的なイメージをもって仕事をしておられることを感じました。
大あやべ主義と小あやべ主義というのは勝手にこしらえた言葉ですが、
ここでいう小あやべ主義というのは里山ねっとが立地区域の周辺のことを考えて努力していれば自動的に、波及効果によって綾部全体の利益が実現されるだろうという考え方です。
大あやべ主義というのは里山ねっとももっと直接的に、綾部各地区全体のことに目配りして事業しなきゃという考え方です。
皆さんはどう思いますか。ご意見いただきながらやっていきたいと思います。(あさくら)
