色の匂い

| | コメント(0)

9月24日、「志賀郷に桜を育てる会」が主催された「登尾峠で学習会~城屋峠旧道を歩く」に参加した。私はこれまで登山やハイキングとはあまり縁がなかったのですが、7月の久田美峠での勉強会に続いて2回目の参加でした。今回は立命館大学や明治大学の学生を交えて13名の登山で、200年前の旅人が残したという石碑の付近で腰を下ろし川端二三三郎先生の講義を聞かせていただいた。

城屋峠

前回参加した久田美峠と比べて距離は短かったものの、予想以上に傾斜がきつく足元の悪い個所もあり、この山を人間以上に歩行しているであろう獣の細道よりも険しかったかもしれない。地元の方は道中ずっと会話を弾ませる口も足も元気な方もいらっしゃいましたが、私は耳も足もついていけなかった。列から少し遅れ、会話の声が遠のき、足元に注意して黙々と歩いている間「いろはにほへと ちりぬるを わがよ???ういのおくやまきょうこえて???」という歌を反芻していました。

諸行無常をうたっていることは、何となくわかりますが、私にとってあいまいな記憶しかない歌です。しかしながら地元の方々から「奥山」と呼ばれる山を歩いている状況とのシンクロと「有為の奥山今日超えて」という語呂が歩をすすめてくれたような気がします。

古くから言葉を換えて諸行無常についてうたわれており、荒れてきた古い峠も、すり減ってきた石碑も無常を感じさせるものではある。同時に人々は諸行無常にあらがってきたのも事実である。

山を降りた後、学生の発表会を聞き、地元の方の感想を聞き、それぞれ感じた色の匂いは同じものであったと思う。古の人が感じた色の匂いとは違うかもしれないが、未来の人にこの色の匂いを感じてもらえるよう無常にあらがっていければと思う。(マエダ)

色は匂へど 散りぬるを
我が世誰そ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず

コメントする

このブログ記事について

このページは、ayabeが2009年9月29日 16:21に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「「いまカメに出合えるということ」(VOL.397 2009.09.21)」です。

次のブログ記事は「セーフティーネットはインターネットのかたちをしているか(Vol.399--2009.10.6)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.0