交流
久田美峠の勉強会に参加しました。長く閉ざされていた荒れた峠道を整備していただいたおかげもあり、老若男女が舞鶴の久田美と綾部の志賀郷からそれぞれ山頂部に集い、歴史を訪ねるロマンチックな経験ができました。古くからこの峠を介して丹後国の村と丹波国の村との間で、海産物や農産物など物資の交流や婚姻の交流、神社参拝が行われていたそうです。
山道を歩きながら、ずいぶん昔に日系ブラジル人と交わした話を思い出していた。彼らはサッカーの大会で、ブラジルと関係のない対戦で隣国のアルゼンチンが出場しても決して応援はしない。むしろ隣国が負けることを願うらしい。そのことを当時僕は不幸なことではないかと不思議に思って、たとえば高校野球で地元の高校が大会に出なくとも地元の属する都道府県の代表あるいは隣近所の都道府県を応援したい心情を話したところ、隣り同士がいがみ合ってるくらいが活気があっていいのだと言われた。現にブラジルにしてもアルゼンチンにしてもサッカーへの情熱の高さは知られている。
地理的、政治的、歴史的な国のカタチにもよるのだろうけども、峠を介して交流したいにしえの人たちは村々にとって合理的、戦略的に交流していた。そして志賀郷側から上り山頂部に先に到着していた久田美の方に入れていただいたコーヒーはおいしかった。観戦者の熱狂とは関係なくサッカー場の芝の上では、試合後に現場の選手たちが握手を交わしているではないか。観戦しているだけと実際の現場での交流とでは天地の違いがあるのかもしれない。(マエダ)

コメントする