「とあるバス停にて」(VOL.388 2009.07.20)
「とあるバス停にて]
日本のある村でのことです。
20代前半の青年が1日5便のバス停で
バスを待っていました。
そこを通りがかった
村の70代のおばさんが青年を見て尋ねました。
「テクテク旅にでも出るんか?」
青年はこう答えました。
「いえ、もうしてきたところです」と。
青年は直感があったのか村人に
思い切って尋ねました。
「田舎で小さな農をしながら、したいことがあるのです。
離れでもいいので、どこか空いている家はないですか?」
むうすぐバスがやってくる時刻です。
青年は小さな紙に自分の名前、連絡先などを
書いて、村人に手渡しました。
青年を乗せたバスは市街地方面へと消えていきました。
いまどきの若い人にしてはいいじゃないの。
青年のことが気になった村人は
心当たりの家をあたってみました。
人のこころを動かすってすごいことですね。
空家を探すときは人の心をも動かすこと。
それにしても
(いまは暑いけれど、)
テクテク旅って、いいですね。
(文・塩見 直紀)

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