相伝
里山ねっとがそば塾や和太鼓でお世話になっている山下さんからかきもちの差し入れをいただきました。写真を撮る前についスタッフで食べつくしてしまいお見せできませんが、豆が入っていて、ほんのり甘く、さくさくと口に溶けていきました。そのかきもちは、お婆さまが亡くなる前に「伝えたいことがある」と作り方を伝授されたそうです。まさに相伝です。
先日、綾部里山交流大学で古野さんのお話を聞きました。古野さんには本当にご多忙の中お越しいただきました。古野さんは、これまで多くの人に教わって来られたから、教えを請われたらなるべく断らないようにされているそうです。
文化や技術の伝播は、よく生物学的な遺伝に照らして考えられることがあります。遺伝子的に利己的な行動も、個体として利他的であったりします。文化や技術の伝播も、利他的な行為ですが、社会や家族の為になるという行動は、自らの為とも言えます。
師匠に教わり弟子に伝えることも、多くに習い多くに伝えることも、人の営みにとって必然なのかもしれません。そう考えると習うことと伝えることが人が生きる目的とも思えます。私は未だ伝えるようなことなどなく、習うしかないですが。。。
先日、塩見直紀さんの著書「半農半Xという生き方」で紹介された方々を訪ねて台湾から30名の方が里山ねっとに来られました。馬祖という人口6000人の離島からの若い方が多かったのですが、大型バスで入れない異国の小道を歩き、綾部の農村に暮らす方々から熱心に習っておられました。
塩見直紀さんは常々、今のうちにお年寄りの話を聞かなければならないとおっしゃいます。核家族化や過疎化によって、伝えることをお持ちでありながら、伝えられないお年寄りがいるとすれば切なくなります。反対に、伝えるものもなく習うこともままならない自戒を抱きつつ。(マエダ)

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