「里山ブリコラージュ2」(VOL.348 2008.10.15)

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「里山ブリコラージュ2」


このウィークリーメッセージで
「里山ブリコラージュ」について書いたのは
2005年3月22日(vol.200)のことでした。

ウィークリーメッセージはもう350号くらい、
メッセージを重ねてきているので
過去の拙文はだんだん忘却していますが、

「里山ブリコラージュ」については印象深く、

かなり究極のテーマだと感じているからか
よく覚えています。

3年半前の気持ちを思い出すために再掲しつつ、
いまの気持ちをまとめることができたらと思います。

以下は当時記した「里山ブリコラージュ」です。

 

(2005年)3月21日の朝刊で
なつかしいキーワードに出会いました。
 
いま、国立民族学博物館(大阪・吹田)で開催されている特別展
「きのうよりワクワクしてきた。ブリコラージュ・アート・ナウ 日常の冒険者たち」の
キーワードである「ブリコラージュ」ということばです。
http://www.minpaku.ac.jp/special/brico/
 
身の回りの何でもないモノを使って、埋もれた価値を開花させよう。
 
そんな思いが込められた特別展(05.3.17~6.7)の
キーワード「ブリコラージュ」は
 
フランスの民族学者レヴィ・ストロースが唱えた概念で
「ありあわせの道具や材料でつくりあげること」をいいます。
 
ブリコラージュといえば、
 
この春分でおかげさまで丸3年、72号となった
二十四節気の日に発行というスタイルの
「里山的生活メイルニュース」もブリコラージュ。
 
2001年4月から毎週、ホームページで発信してきた
この「ウィークリーメッセージ」もブリコラージュといえるかもしれません。
 
当初はネタが心配だったのですが、
あるものを活かせば、200週間続けるってこともできるものですね。
 
いま有している「あるもの」に光をあてる。

21世紀的なる意味づけをする。
独占したりせず、周囲のお役にたつ情報となることを
今後も心がけていきたいと思います。
 
***

ブリコラージュについて、教えてくださったのは
伝統版画家であり、
『編集の学校』などの著書がある西岡文彦先生でした。

いまからちょうど10年前の
1998年ころではないかと思います。

あらためて、ブリコラージュとは何か
調べてみました。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると

ブリコラージュ(Bricolage)は、
「寄せ集めて自分で作る」「ものを自分で修繕する」こと。

「器用仕事」とも訳される。

元来はフランス語で、「繕う」「ごまかす」を意味する
フランス語の動詞 "bricoler" に由来する。

ブリコラージュは、理論や設計図に基づいて物を作る
「エンジニアリング」とは対照的なもので、

その場で手に入るものを寄せ集め、
それらを部品として何が作れるか試行錯誤しながら、
最終的に新しい物を作ることである。

ブリコラージュする職人などの人物を
「ブリコルール」(bricoleur)という。

ブリコルールは既にある物を寄せ集めて物を作る人であり、
創造性と機智が必要とされる。

また雑多な物や情報などを集めて組み合わせ、
その本来の用途とは違う用途のために使う物や
情報を生み出す人である。

端切れから日用品を作り出す世界各国の普通の人々から、
情報システムを組み立てる技術者、

その場にあるものをうまく使ってピンチを脱する
フィクションや神話の登場人物まで、

ブリコルールとされる人々の幅は広い。

以上

企業時代の1998年ころ、ブリコラージュを知り、
1999年、綾部にUターン、
2000年、里山ねっと・あやべのスタッフになりました。

時間を重ねるなかで感じ、思い至ったのは

地域資源やひと(アイデア、ソフト、情熱・・・)といった

「あるもので、ないものを創るしかない」ということでした。

かなり結論です。

医王の目には途(みち)に触れてみな薬なり。

ふつうの人には、道端の草は雑草にしか見えないけれど、
医学の道に進んだ人には貴重な薬草に見える、

という例えがあります。

あるものが見えること。

あることを感じられること。

「恵み感受性」といったことが
やはり大事になってくるのだと思います。

綾部里山交流大学の11月講座では
「あるもので、ないものを創る」をテーマにおこないます。

これは昨年も挑んだテーマですが、
今年も取り組んでみたいと思っています。

受講生と講師とスタッフ、村人が集い、
みんなで何かブルコラージュできたらうれしいです。

綾部でブリコラージュ。

みなさま、いかがですか?

※綾部里山交流大学(交流デザイン学科)11月講座
11月22日(土)~24日(月・振替休日)
 
(文・塩見 直紀)

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このページは、ayabeが2008年10月16日 08:58に書いたブログ記事です。

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