「この土を食い~」」(VOL.338 2008.08.11)
「水源の里」と位置づけられた集落のある老富町。
そこから県境を越え東に降りていくと、福井県の川上です。
川上から綾部の古和木に超える峠が、尼公坂(にこざか)。
尼公坂の福井県側のふもとには、石に彫られた不動明王像が建っています。
ここには古い不動明王像があったのですが、2001年頃に盗まれてしまったようです。
いまあるのは新しい不動明王像です。
不動明王の姿の横には
「この谷の
この土を食い
この風に
吹かれて
生きたい」
と刻まれています。
「この土を食い」がいいですね。
現代の都市では地面がすべて覆われて土を見ること自体困難です。
熱が反射し、雨が降れば水が走る。
「土を食べて」生きていることも忘れがちです。
創世記でも人は土から創られたのでしたっけ。
「この谷の
この土を食い
この風に
吹かれて
生きたい」
心からそんな気持になれる場所を見つけて生きていけたら。
そんな気持にしてくれる不動明王像です。
(あさくら)
