どんなに小さな自治体もモデルになれる(VOL.340 2008.08.27)
21世紀は都市と成長の時代ではなく地域と環境の時代。
地域にとって重要な要素と思われることがいくつかあります。
たとえば「リソース」や「リスク」です。
資源や食糧の高騰・枯渇に対し農業政策を軸とした対案を地域から出していかねばなりませんし、災害に対して、地域が自前の予防・対応能力をつけることも大切です。
関連しますが、もうひとつは「リニューアブル」(再生エネルギー)。
国道173号線の両端にある綾部市と大阪府池田市は交流を続けていますが、池田市は2008年に「池田市地域新エネルギービジョン」を作りました。
http://www.city.ikeda.osaka.jp/news/080404/
この「ビジョン」は「新エネルギー導入の意義」を列挙していますが、
「新エネルギーの多くは地産地消であり、エネルギーの損失が少ないため、有効に利用できる。」
「幅広い産業が関係する技術であるため、新規市場・新規産業・雇用の創出、地域経済の活性化に貢献する。」
などを、意義として挙げています。
地方にとってリニューアブルは、「節約」以上の積極的な意味も持つのではないか。ひとつの象徴的な事例は、リニューアブルによる町おこしに成功した岩手県葛巻町のケースです。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4938939452.html
イタリアのトラカ市は、電灯をすべて、消費電力の少ない発光ダイオード(LED)に代えていく取りくみをしています(京都新聞2008年7月7日「先進の現場から-欧州環境報告(4)トラカ市 世界初の試み」および同2008年8月26日「時のひと」)。
「小規模農業が主体で過疎に悩んできた」トラカ市(人口1500人弱)ですが、
「将来を切り開くため、世界の潮流になった環境問題で最先端になろう」
「経済発展を妨げずに石油消費の削減と代替エネルギー普及を進める」
が市長の訴えです(京都新聞2008/8/26)。
LED自体はリニューアブルというより省エネルギーですが、「州の補助金で太陽光や風力発電も増やして」いるとのことです(京都新聞2008/7/7)。
「環境に優しい明かりをともすことで、どんなに小さな自治体も地球温暖化防止のモデルになれることを世界に示したい」(トラカ市長、京都新聞2008/8/26)。
ビジョンを持てば、モデルになれる。どんなに小さな自治体でも......。
(あさくら)
