2008年7月アーカイブ
くねる谷道が切り返しを重ねてやがて尾根に出ると、標高150~250メートルの斜面に棚田が広がる舞鶴の西方寺平(さいほうじだいら)があります。
展望がよく移住者も少なくない高地の集落です。
6月18日、綾部の限界集落の方々が西方寺平を訪問。
西方寺平の方々からは「理想を高く掲げすぎず、地域の最低限の機能を守るための対策を一人一人が考えてほしい」「農業をしたい若者に百点を求めず、育てる気持ちで接すれば定住につながると思う」等の説明がありました(京都新聞2008年6月19日)。
※ http://www.kyoto-np.co.jp/info/syakai/suigen_simpo/080619.html
ここでは西方寺平の例や定住のことを離れ、「育てる気持ちで」をヒントとして一般的に考えてみたいと思います。
むろん、理想こそが人を導きます。ただしある目的を最終的に達成するための経路はさまざまです。
マラソンなどでもそうですが、全力主義、根性主義がすべての場合に功を奏するとは限らないのでしょう。
※「精神力と体力とは比例するか?」清水久二氏
http://blogs.dion.ne.jp/tabigarasu/archives/7239215.html
根性主義は燃え尽きを招くのはもちろんですが、最適な設計という発想が出てきにくいし、万一うまくいかなくなったときに戦略を組みたてなおすことも難しいのです。
まずものごとに重点や系統を設けて、システム化すること、そして、あまりカチコチなシステムをつくらないことです。
もちろん頑張るときは頑張る。ただオールオアナッシングで最終的に目的を達成できないより、余裕も大事にしながら、系統的に目的を達成できたほうがいいですね。
「綾部って雨降りの渡り廊下みたいなところ。」(ハタノワタルさん)
※ http://www.satoyama.gr.jp/human/human6.html
そのココロは人それぞれに見つければいいかなと思います。
(あさくら)
「原油高騰とGT」
里山ねっと・あやべが発足したのは
2000年7月19日のこと。
おかげさまでまる8年です。
いま思い出したのですが・・・
先週が記念日だったのですね。
設立総会では
疎開中、綾部の由良川沿いで少年時代を過ごされ、
釣りを覚えたという
5月の茶摘み体験会では、お茶のウンチクと、出来たての新茶を持ち帰った。 夕食後に、珍しく家族の湯飲みを出して、受け売りのウンチクを語りながら、教わったどおりに一旦湯飲みに湯をいれ、少し冷まして急須に湯を戻し、最後の一滴までお茶を出し終えたとき、家族はテレビに夢中だった。
我が家では、茶碗と箸は属人器となっているが、湯のみは共有して使っている。あまり上品でないかもしれませんが、我が家でお茶は、ご飯を食べた後の茶碗で飲む文化となっています。ちなみに職場では、スヌーピーのマグカップを専用で使っている。
今年綾部に移住されたそば職人の安喰さんには、里山ねっとで蕎麦打ち体験を開催していただいています。里山ねっとには、蕎麦打ち道具や食器類もあるのですが、安喰さんは、労を惜しまず器などを持参されます。
体験会には遠くは大阪から「マイ包丁」「マイ伸ばし棒」を持参でこられた方もおられました。安喰さんは「大晦日には日本中の人が蕎麦を打つようになればいいな」と仰います。そうなったら、家庭の中に属人器や属人機が増えるかもしれませんね。
今年の里山そば塾第一回目は8月3日に種まきを行います。(参加者募集中)
体験後に何を家庭に持ち帰ることになるでしょうか。畑と文化を耕しましょう!(マエダ)
参考
Be-eater「共用器/銘銘器/属人器」より
- 器は共用器、銘銘器、属人器(銘銘器のうち、特定個人に決まった器)に分類される
- 本格的な属人器は江戸時代に銘銘が箱膳を持ち合わせてから(箱膳から卓袱台へ)
- 鉢や高杯を使って、銘銘が食物を取り分けて食事をする(共食)ようになったのは西日本で2,3世紀、東日本では4,5世紀ごろから(「魏志倭人伝」には、日本は、高杯を使って食べ、箸を使わず手づかみで食べていた、とある)
- 属人器をもつのは日本と朝鮮半島で、中国や欧米にはない。したがって、中国の影響が強かった沖縄では属人器は一般的ではなかった
- 西日本ではお嫁入りの日、門口で自分のご飯茶碗を割る風習があった、また、棺が出るとき、故人のご飯茶碗を割る風習があった。」
(佐原真著「考古学つれづれ草」より)
「ご当地スクール」
この7月5日~6日は
『天地有情の農学』の著者・宇根豊さんに学ぶ
21世紀最先端の農的感性学講座でした。
6月の地域資源学講座、7月の農的感性学講座を
終えて思うのは、
新しいことを始めるのは
大変だけど、おもしろい!
ということです。
何事でも
「土俵」
土俵の選び方こそが、
戦略にとって最も重要なこと
『アマゾンのロングテールは、二度笑う』
(講談社・2006)にある鈴木貴博さんのことばです。
土俵の選び方。
個人でも組織(NPO、企業・・・)でも
市町村でも国家でも、なかなか難しいですね。


