「自然こそ生存の基礎」(VOL.330 2008.6.17)
「自然こそ生存の基礎」(神野直彦、日本農業新聞2008.6.16)というコラムが目を引きました。北欧の「ふるさと存続運動」に注目して日本の状況と対照しています。
北欧の「ふるさと存続運動」を支えているのは、「地域が人間の生存に必要な資源を、いつも提供してくれている」(同)というアイデアです。
ところが日本では「『ふるさと』を見捨てている」ので、「地域の自然とのかかわりを通して、自分の生きている世界を全体として理解し、生きていく上で遭遇する問題を解決していく人間的能力は身に付かない」(同)。従って教育にも失敗する。
この議論は以下のアドレスにある「日本農業の基本戦略を考える」でパラフレーズされています。
http://www.jacom.or.jp/tokusyu/toku221/toku221s08010704.html
「自然こそ生存の基礎」であることはフィジオクラット(重農学派)の議論を待たずとも明らかですが、資源や食糧の高騰・希少化という困った事態は、それを軽視してきたことの帰結であり、工業社会の「晩鐘」であるのかもしれません。
今後のキーワードは、ローカル化、生命の持続可能性、環境と文化、農業、協力。欧州的なものにも学びながら、地域再生のための基本的なアイデアを組み立てなおさなければね。(あさくら)
