アイデアは共有できる。(VOL.322 2008.04.14)

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紅白の梅の盛りがすぎ、里山ねっとの周辺では
桜の花が雲のように揺れました。

校庭の隅にスタッフが小さな畑を造成したのですが、
作業中、土の中から白いかぶと虫の幼虫が出てきました。
やがて黒光りするかぶと虫に変身するはずです。

アメリカの法学者ローレンス・レッシグの『CODE』(邦訳翔泳社)は
知的財産について議論するなかで、情報やアイデアというものの
性質を印象的に解説しています。

「あなたがこのリンゴを食べたら、わたしは食べられない。......
あなたの消費はわたしの消費分を減らす。」(235頁)

しかし。

「知的財産の場合は話が違う。......わたしがアイデアを
あなたに話しても、私はそれを忘れるわけではない。......
あなたの消費はわたしの消費分を減らさない。......
アイデアは、根本的には、その「所有者」が
消費できる量を減らすことなしに共有できる。」(236頁)

インターネット上の知的財産権というレッシグの文脈にかかわらず、
この議論はアイデアの性質、そしてそれを共有するという
ことについての示唆をあたえてくれます。

物質やエネルギーは増えませんが、アイデアは
無から生まれることもできるし何人で共有
しても減らない。新しいアイデアが連鎖的に
創発されることも可能。

里山ねっとでは今年も里山交流大学の企画を
アナウンスしました。その基本命題は
交流による価値の創造です。

「わたしがアイデアをあなたに話」せば、
「忘れるわけではない」以上のことが起きるでしょう!

新緑の季節にはじまる里山交流大学、今年は
「マスターコース」も新設しました。
一人でも多くの方にご参加いただけることを期待しています。
http://www.satoyama.gr.jp/topix/2008/03/post-72.html

米作り塾茶つみ体験などの企画もご案内しておりますのでよろしく。

(文・あさくら)


二宮金次郎が背負っていた「薪」も化石燃料との対比において意味を持つ時代。

このブログ記事について

このページは、ayabeが2008年4月15日 13:22に書いたブログ記事です。

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