「詩人の春」・・・VOL.302(2007.03.06)

| | コメント(0)

spring for.jpg


「詩人の春」・・・VOL.302(2007.03.06)

詩人はいまも昔も敏感に変化を感じとって
それをことばにします。

地球温暖化に対し、どんなことばにするのだろう。

ふとそんなことを思いました。

また、新聞やテレビなどのメディア等で
一切、地球温暖化に関する情報を受けとっていない人は

この冬をどんなふうに感じているのだろう。

ふとそんなことを思いました。

早いものでもう3月です。

中学の国語の教科書にも載っている
詩人・谷川俊太郎さんの「春に」という詩をご紹介します。

すてきな何かが始まる春・・・になるといいですね!


春に           
           谷川俊太郎

 
この気もちはなんだろう
目に見えないエネルギーの流れが
大地からあしのうらを伝わって
ぼくの腹へ胸へそうしてのどへ
声にならないさけびとなってこみあげる
この気もちはなんだろう
枝の先のふくらんだ新芽が心をつつく
よろこびだ しかしかなしみでもある
いらだちだ しかもやすらぎがある
あこがれだ そしていかりがかくれている
心のダムにせきとめられ
よどみ渦まきせめぎあい
いまあふれようとする
この気もちはなんだろう
あの空のあの青に手をひたしたい
まだ会ったことのないすべての人と
会ってみたい話してみたい
あしたとあさってが一度にくるといい
ぼくはもどかしい
地平線のかなたヘと歩きつづけたい
そのくせこの草の上でじっとしていたい
大声でだれかを呼びたい
そのくせひとりで黙っていたい
この気もちはなんだろう

***

(文・塩見 直紀)

コメントする

このブログ記事について

このページは、ayabeが2007年3月 6日 16:43に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「「住民ディレクター実践講座@綾部」・・・VOL.301(2007.02.27)」です。

次のブログ記事は「「ものごとの美は」・・・VOL.303(2007.03.13)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.0