「ふしぎ」(VOL.294・2007年1月9日)

2007年のお正月、
童謡詩人・金子みすゞ(1903−1930)のゆかりの街
山口県下関市を歩きました。
みすゞは下関の大きな書店であった
上山文英堂書店の出先の小さな本屋で
店番をしていたといいます。
後世の人が建てた顕彰の石碑を見つけたりすると
ああ、ここで働いていたんだと
なんだかほろりときたりしました。
1月9日、綾部市内の学校は始業式でした。
小3の娘は早速、朗読の宿題を持って帰ってきました。
金子みすゞの「ふしぎ」という詩でびっくり。
聴いていると、とってもいい詩なので
ウィークリーメッセージでも紹介したくなりました。
「ふしぎ」
詩・金子みすゞ
わたしはふしぎでたまらない、
黒い雲からふる雨が、
銀にひかっていることが。
わたしはふしぎでたまらない、
青いくわの葉たべている、
かいこが白くなることが。
わたしはふしぎでたまらない、
たれもいじらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。
わたしはふしぎでたまらない、
たれにきいてもわらってて、
あたりまえだ、ということが。
***
翌日、こどもに宿題がありました。
わたしはふしぎでたまらない、
「 」
自分なら「 」のなかに何を入れるかな?
というものです。
ぼくも一緒に考えてみました。
先生、ぼくにまで尊い機会をありがとうございます・・・。
いつか、娘とみすゞの故郷・山口県仙崎を
歩けたらと思います。
それにしても、みすゞさんの感性って、すごいですね!
(文・塩見直紀)

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