「里山系のことわざ」・・・VOL.276(2006.09.05)

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「里山系のことわざ」


2週前のウィークリーメッセージでは
「里山系 漢字ブーム」(VOL.274)について、
書いたのですが、

今回は「里山系のことわざ(至言)」です。

小さな農を始めて、今年で11年目になるのですが、
初めた頃、親戚のおじさんに言われたのが

「そりゃ、泥縄(どろなわ)だよ〜」

ってことばです。

泥棒捕まえて、縄を綯(な)う・・・。

田んぼで言うと、

田植えをするとき、苗がなくあわてる。

手で稲を刈り、天日干しをするはずが、
稲をかける竹がなく、あわてる。

何か無かったからおじさんから、
そう言われたように記憶しています・・・。

泥縄。

なかなかショッキングなことばです・・・。

余談ですが、

これを逆手にとって、都会の友とつくったのが
米づくりサークル「どろなわクラブ」です・・・。


泥縄とは結局、

「段取り八分」の逆のことばですね。

大工など、職人系のことばですが、

完成した姿から逆算して、

その作業時、何がいるか、
どうなっていないといけないのか
わかっていることで、

準備がしっかりできていると、すでに8割できたと同じ。

段取り八分。

これは日本的なることばのなかでも
かなり上位に入るすぐれた教育的な
「人を育てることば」ではないかと思います。


今年も田んぼの草取りに努めました。

里山米(まい)のライバル「コナギ」。

草を取りながら思い出したことわざは

「今日の一針、明日の十針」です。

今日、その草を抜いておくことは
明日(未来)にはおいては
10倍の価値があることなのでした。

来年のために、いまここで、労を惜しまず草を抜く!

今年の成果が楽しみです。

明治大の斎藤孝さんが「段取り力」という本を出されていますが、

里山の先人はそんな力の持ち主ばかりだなあって
いまあらためて感じています。

(文・塩見直紀)

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このページは、ayabeが2006年9月 5日 08:20に書いたブログ記事です。

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