先憂後楽・・・VOL.266(2006.06.27)

「先憂後楽」
昨夏、ぼくが住む鍛冶屋町に激震が走りました。
どんなすごいことが起こったかというと・・・
イノシシが田んぼで大暴れしたのでした。
旅先にそんな悪い知らせが入り、
帰宅後、見てみると、
見事に田んぼの稲を踏みつけていました。
秋の稲刈りは大変・・・。
近くの田んぼでは、刈るのをあきらめた家もあったくらいです。
豊作だと思っていたのに・・・。
とにかくこれ以上、入られたらということで
ネット網を買ってきて、周囲を囲いました。
さてさて、今年ですが、
そうはさせないぞということで
6月下旬にネット張り完了です。
昨年は畦にイノシシらしき足跡は見ていたのですが、
過去、入られたことは1度もなかったので
甘くみていたのでした・・・。
ネット張りもなかなか大変な仕事ですが、
これも収穫のためです。
こんなときに頭によぎるのが
「先憂後楽(せんゆうこうらく」ということばです。
先憂後楽。
これは環境問題など困難がいっぱいの
21世紀を生きるわたしたちのキーワードの1つでしょう。
すべてが杞憂に終わればいいのですが・・・。
いまはクマ、シカ、イノシシ、ヌートリアなど
いろんなものが里に出てくる時代です。
できるものなら、
人と動物を隔てるネットなんて張りたくないのですが
稲刈りの大変さを考えると張らざるをえません。
畦に住んでいるシマヘビやカエルが
網をくぐってくれるのが、せめてもの救いです。
(文・塩見直紀)

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