「初ツバメ」・・・VOL.255(2006.04.11)

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「初ツバメ」


啓蟄を過ぎ、だんだん暖かくなると
里の住人も多様になっていきます。

人間以外の友の姿があちこちに見られるようになり、
過疎の村もエネルギーにあふれているようです。

4月10日、今年初めてのツバメを見ました。

懐かしい鳴き声にふと見上げると
電線にとまっているツバメと目があいました。

「おかえり」って感じです。

自由に飛ぶツバメを見ていたら、

高村光太郎さんの「ぼろぼろな駝鳥」という
詩を思い出しました。

動物園も、光太郎さんの頃とは違って、

「動物園のミッションとは何か」が問われ、世界的に
21世紀型動物園へと変革されてきていますが、
詩人はほんとうにするどいですね。

ツバメはぼくにこの詩を再読しないさいと
メッセージしていたのかな。

「ぼろぼろな駝鳥」  高村光太郎

何がおもしろくて駝鳥を飼うのだ。
動物園での四坪半のぬかるみの中では、
脚が大股過ぎるじゃないか。
頚(くび)があんまり長すぎるじゃないか。
雪の降る国にこれでは羽がぼろぼろ過ぎるじゃないか。
腹がへるから堅パンも食うだろうが、
駝鳥の眼は遠くばかり見ているじゃないか。
身も世もない様に燃えているじゃないか。
瑠璃色の風が今にも吹いて来るのを待ちかまえているじゃないか。
あの小さな素朴な頭が無辺大の夢で逆まいているじゃないか。
これはもう駝鳥じゃないじゃないか。
人間よ、
もう止せ、こんな事は。

***

(文・塩見 直紀)

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このページは、ayabeが2006年4月11日 15:50に書いたブログ記事です。

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