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| 農家民泊体験記 文●小林真利子さん(立命館大学政策科学部 政策科学科 国際インスティテュート2回生) |
あやべはとても美しいところでした。
空気も、空もきれい。あんなに空気の瑞々しさを感じたのは生まれて初めてでした。
私達は都会育ちで、農業がどんな仕事なのか全然知りません。生きていくのに欠かせない食べ物を作っている、私の生活、命、国を支える農業とは、そして農家の暮らしとはどのようなものなのか。それを知りたくて、私たちは里山ねっと・あやべの「農家民泊」に参加しました。
綾部駅からバスでどんどん行く。徐々に山がちになり、人家が減っていく。
漠然とあった不安は、バス停まで送迎ボランティアさんの車で迎えに来てくださった方に会った瞬間、消えました。手製のおしゃれな和服をきた笑顔のすてきなおばあちゃん。「そのまんま」の家主、キヌ枝さんです。
到着した先は、山の中の、携帯も通じない日本家屋。回りに見えるのは山ばかり。回りをぐるりと木々に囲まれ、付近には小川も流れています。(この川は、夏になると蛍がきれいに見えるそうです!)日々の雑音が、聞こえなくなりました。
家の中はさりげなく飾ってあり、とっても素敵で行き届いていて感心しました。
ごはんが本当においしくてびっくり。食材はすべてきらきらしていました。ほとんどが村でとれたものだそうです。「あるものでごめんな」とキヌ枝さんはおっしゃいましたが、その豊かさには驚くばかり。素敵なお料理でした。自給自足に近いものを感じ、自然な生き方だなぁ・・・とおもいました。
お昼ごはんをいただいた後は、農業です!農作業の少ない時期なのに、色々考えて用意してくださっていました。
その日は、裏山の段々畑の上の2段、草がかなり茂っているところを草刈して、木を植える作業をしました。草刈り機を使ったことが初めてだったのもあり、とても面白い経験でした!
草刈も、苗木を運ぶのも、木を植えるのも、実は重労働。重たい苗木を一気に運び、腰が痛くなってきた私は、農業は体が資本だから、ゆっくりゆっくりやっていくものなんだと教えてくださったキヌ枝さんの言葉の意味をひしひし感じました。
そうこうしているうちに、あたりはもう暗くなっています。
おうちに戻ると、キヌ枝さんはお風呂を用意していてくださいました。なんと、五右衛門風呂です!薪で釜を温めるやつです!下から、じわじわと暖かさが伝わってきます。五右衛門風呂が初めてなは、あまりに気持ちが良くて、放心・・・
お風呂の後、おいしいご飯をいただきながらキヌ枝さんと色々な話をしました。キヌ枝さんはとても聡明な方で、農家の暮らしから戦後の話、現在の政治の話に至るまで、たくさん聞くことが出来ました。得がたい経験です!
そのあと、キヌ枝さんの趣味のスペースの離れ(これも素敵!)につれていていってもらい、おいしい抹茶とお菓子をいただきました!
気持ちよく目覚めた翌日には、お正月のしめ飾り用のワラの下ごしらえ(餅藁のはかまを取ってきれいにすること)をしました。昔の農家では、縄をよく編んでいたそうです。その後もちつきをし、できたてのおもちをおぜんざいでいただきました。本気でおいしかった! たずねていらっしゃったお兄様も交えての会話はまた面白いものでした。綾部駅まで送っていただく途中、お兄様は綾部の案内をしてくださいました。とてもうれしかった!
2日間の、本当に短い滞在でしたが、農家の暮らしを体験することが出来ました。あやべの自然、暮らし方、そしてなによりもキヌ枝さんのあたたかい心にふれられたこと、そして携帯電話から解放されていること(笑)もあり、とてもゆったりできました。本来の自分に戻っていくような気さえしました。
1ヶ月以上過ぎた今でも、思い出さずにはいられない、忘れがたい経験です。
※小林さん、農家民泊のエッセイをありがとうございました!ときどき、大事なことを思い出すために、綾部においでください。そんな空間に綾部がなれたらうれしいです!尊い時間をエッセイのために、ありがとうございました。塩見直紀)
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芝原キヌ枝さんの「素のまんま」
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| 都会の方に自宅を開放し、「素のまんま」の自分になれる、ほっとできる時間・空間を提供されている芝原キヌ枝さんのホームページです。ご子息の徹さんが帰省の度に撮っておられた写真を添えられ、素敵なホームページをつくられ、お母さんにプレゼントされました。キヌ枝さんには照れくさくて、内緒だったようです!すてきな贈り物ですね!みなさま、ぜひ訪問ください! |
芝原キヌ枝さんの「素のまんま」URL
http://shibaharatoru.at.infoseek.co.jp/
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