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| 綾部の里山 文●田嶋 麗さん(川崎市在住・小学校4年生) |
「あっ!!ホタルがいたよ。」
「えっ、どこどこ?」
「ほら、あそこ!!」
「あっ、ほんとだ。」
私達は綾部の上林川(かんばやしがわ)の上流にいます。
ホタルはまだ時期がはやいのであまりいません。
私とお母さんと、お母さんの音楽の仲間で、6月6日に綾部の里山に農泊しました。私達は4日からコンサートのために京都に来ていました。長岡京と綾部でコンサートをしました。
お母さんが綾部市のことをパソコンでいろいろ調べているときに「農泊」のことを見つけました。
「農泊するとホタルが見られるし、ふつうの農家に泊まるんだよ。」
「えっ、本当?行きたいなぁ。」
「じゃあ、そうしよう。」
と話が進みました。
私達が泊まった農家は、芝原キヌエさんの家です。
綾部の駅からバスで40分くらいかかって、しかもそこからまだまだかかるところです。
このあたりの住所も芝原といいます。
なぜかというと、芝原さんの先祖が、なんと戦国時代のころからここに住んでいるからです。
近くの山には、「芝原」と書いてある石ひがたててあります。
石ひの下には、よろいやかぶとがうまっていると伝えられています。
もし今が戦国時代だったら、
「ははぁ!!芝原様。」
と土下座しなくてはいけないかもしれません。
ここは里山です。けいたい電話もつながりません。
スーパーやコンビニもありません。
でも、シカやクマ、サルなどがすむ山があります。
源氏ボタルやカジカのすむ川があります。
私が一番うれしかったのは、初めて自然のホタルを見て、カジカの声を聞いたことです。カジカの声を聞いて、びわ湖のかいつぶりを思い出しました。
「コロロ、コロロ。」
ときれいな声でした。ホタルは成虫だけではなく、さなぎや幼虫も光るそうです。土手にくっついて動かない光はきっとさなぎだと思いました。
もっとホタルがいるころにまた来たいと思いました。
芝原さんの家も、とてもおもしろかったです。
土間があったり、五右衛門ぶろがあったりしました。
家の外にトイレ(せっちん)があって、モチの木もあったのでまるで学校で習った「モチモチの木」の話の中にいるようでした。
芝原さんは70才位です。今はひとりで住んでいます。
おじいさん(註 だんな様のことらしいです)は3年前に病気でなくなりました。
芝原さんは、いけばなを教えたり、畑で野菜をつくったりしています。
芝原さんは自分の好きなことは自分でしています。芝原さんは一人で住んでいるけれども、とても元気で楽しそうです。
すごいと思います。きっとおじいさんが山のどこかにいて芝原さんを元気づけているのだと思います。
芝原さんに、いつまでも元気でいてほしいです。
里山を守ってほしいと思います。
●田嶋 麗(うらら)さんのプロフィール
1995年生まれ 川崎市多摩区在住 市立の小学校四年生
WWFジャパンジュニア会員。趣味は読書。絵を描くこと。きのこ狩り。
将来の夢は絵本作家になって、森のなかで暮らすこと。
または、自然保護団体で働くこと。
アマゾンに棲む幻の鳥、ケツァールをいつか見てみたい。
作文が得意で、毎日小学生新聞などに幾度か作品が掲載される。
いつもワラビーのようにぴょんぴょんとびはねている野生児です。
※田嶋さんのお母様は「プルミエ」というグループでピアノと作曲を担当。
バリアフリーコンサート「みるコンサート物語」で全国をまわっておられ、6月6日は、綾部の京都府中丹文化会館で公演をされました。
そして、メンバー3人と、その家族で農泊体験をしました。
●田嶋麗さん、素敵な旅のエッセイをありがとうございました。
里山ねっと・あやべ初の出来事である小学生の農家民泊体験記、うれしかったです。
将来の夢、みんなすてきですね。すべて実現しそうです!
これからもメッセンジャーとなって、すてきな世界を導いてください。
尊いメッセージをありがとうございました!(塩見直紀)
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