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『だれでもわかる 地域通貨入門』

(森野栄一監修、あべよしひろ・泉留維共著・北斗出版・2000年)
世界では2600ものコミュニティで「地域通貨」が実験されています。日本でも各地で地域おこしのツールとして試みられています。地域通貨は誰とも対立せず市民レベルで起こせるやわらかな革命です。未来を拓く希望のお金について、わかりやすく紹介されています。※2001年5月、綾部の若い世代のまちづくりグループ「NEXT」(代表四方匠さん)が地域通貨研究会を立ち上げ、8月にシンポジウムを計画しています。関心のある方はNEXT事務局(gentarou@silver.ocn.ne.jp)まで。
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『地域から変わる日本 地元学とは何か』

(農文協・2001年)
いま時代は、「ないものねだり」から「あるもの探し」へ。「あるもの探し」のまちづくりへ。そんな時代の変化、潮流をたくみにとらえた見事な企画の本です。共通の地域資源に光をあて、見て、触れて、語り、楽しむ中で「未来への希望」が生まれてきます。豊かな地域固有の生活文化や地域資源の発見法、「何もない田舎」の魅力を引き出す“まなざし”の開発法である、いま話題の「地元学」のすべて、が書かれています。

※6月9日(土)、第3回里山塾(於綾部市里山交流研修センター)で里地ネットワークの竹田純一さんに「地元学」をテーマにお話いただきます。先輩諸氏を筆頭に様々な世代が参加して、「あるものさがし」によって、「未来」を発見できたら素敵です。
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『日本一の田舎宣言
 住んでみたい田舎全国一の胆沢町奮闘記』

(千田明著・ダイヤモンド社・1998年)
1994年、岩手県の無名で小さな町・胆沢町(人口約1万8千人)が、田舎がもつ価値あるものを大事にし、育てていこうと「日本一の田舎づくり」を目標に掲げたまちづくりに取り組んだ。この町は日本一だ、住んでよかったと誇れる町を、すばらしい田舎をつくっていこうと「日本一の田舎」宣言」。未来のビジョンをつくり、共通の言語にし、周囲と共有していくことは、国家や企業、行政、NPO、また家庭や個人にとっても、最重要の課題です。胆沢町の掲げたビジョンはそんなことを教えてくれます。かつては田舎のマイナス面ばかり見て、それをいかに補い、悪いイメージを払拭するかに心をくだいてきたが、これからは田舎の長所を伸ばしていきたいと町を引っ張り、農村景観を活かした、自然と共存共生のまちづくりを推進された前町長の奮闘記です。
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『里山を考える101のヒント』

(社団法人日本林業技術協会編・東京書籍・2000年)
日本人の心の故郷・・・里山。自然のなごり漂う生活の場、里山が今、人々をひきつけ、見直されるのはなぜでしょう。1.里山の定義と歴史、2.里山の立地・環境・制度、3.里山の動物、4.里山の植物、D里山の活用について、101のテーマが見開きで紹介されています。例えば、里山保全の優良事例として、「結いが息づく町」宮崎県綾町が紹介されています。綾町の豊かな里山が守り育てられてきた大きな特徴として、「結いが息づく全町民参加の町づくり」と「自然生態系を活用する町づくり」の町政が挙げれ、この2つがうまく調和して、里山保全システムとして機能したてきたと考えられています。里山について学びたい人のための参考文献も充実していて、大変よい本です。
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『近くの山の木で家をつくる運動』

(緑の列島ネットワーク編・農文協・2000年)
植林された木が間伐されずに放置され、森は荒れていく。反面、外国から大量の木材を輸入する日本。山と町、生産者と消費者、流通の川上と川下、そして各地の運動を結び、つなぐ、ネットワークの大きな力が、国産材による家づくりと健全な山を取り戻していく。「近くの山の木で家をつくり運動」はこれからの日本社会のあり方、私たちの生き方にまで関わる、広く、大きな運動です。山、木、そして日本の家をめぐる現状について、問題を明らかにし、様々な課題を挙げ、解決への糸口を提案されています。「森に守られている国・日本」を実感できるおすすめの1冊です。