1
『森と平野に分化定住する時代
〜もっと別の生き方がある〜』

(アドモアゼル愛著・星と森・1997年)
「すべての人に喜びをもたらす道がある」と、「定住」「(中山間地での)自然復活作業(森や山の再生)」「ノンハード(ソフト型経済)」「(それぞれの天性を活かす創造的な)文化の営み」の観点から、経済化から取り残された地域=中山間地域には、平野部(ハード型経済に適し、経済的価値観が優先される場所)に匹敵する価値と新たな富を生じる重大な可能性が潜んでいる、「山をソフトの拠点」ととらえ、ソフトを創造する人を山に集めようと提案。「陶芸の山」「合唱の山」「能の山」「ヒーリングの山」などありとあらゆる文化のソフトを山にもってくると無数の文化の山ができる。ソフトにこそ命を吹き込もう、ソフトの創造にこそエネルギーを注ごう、新たなソフト型経済とそれを支える文化・芸術的生き方を育てていこうとメッセージ。
2
『木を植えた人』

(ジャン・ジオノ著・こぐま社・1989年)
荒野にドングリを1つひとつ黙々と植え続ける男の物語。大地も人の心も殺伐としていた荒野はその男の無私のおこないによって、やがて緑したたる森になり、心地よい風がそよぎ、さわやかな小川が流れ始め、人々の笑顔が蘇る。たった一人の老人の無心のおかないが、いつのまにか世界を変えていた。21世紀に再読したい名著です。絵本もあります。
3
『日本的グリーンツーリズム』

(農文協・2000年)
日本的グリーンツーリズムの「21世紀の可能性」を模索。これからは「何もない田舎」がおもしろいと新しいツーリズムを事例豊富に紹介しています。「農のある余暇」というライフスタイルを提案。宮津の「地球デザインスクール」や美山の貸農園「江和ランド」なども紹介されています。
4
『ボランタリー・コミュニティ』

(農文協・1999年)
森林、里山、棚田、食や農、こころ、からだ、医療・福祉(高齢、介護)・教育など、全国各地で新しいまちづくりをおこなっている実践例を豊富に紹介。「こころざし」の「つながり」が21世紀の地域の力を引き出します。まちづくりの先例を知ることができる良書です。
5
『品格なくして地域なし』

(森まゆみ他著・晶文社・199 年)
日本の各地域が「まちおこし」や「まちづくり」を試行錯誤しています。そんな日本を5人の識者が現状を探求するために巡ります。そこで見えてきたものは....。それが「品格」でした。品格とは何か。なぜ地域にまちに品格が必要なのか。まちづくりとは何かを考える哲学の書でもあります。
6
『エンデの遺言〜根源からお金を問うこと』

(河邑厚徳+グループ現代共著・NHK出版・2000年)
「人間が生きていくことすべて、個人の価値観から世界像まで経済活動と結びつかないものはありません。問題の根源はお金にあるのです。…そこで、いまの貨幣システムの何を変えるべきなのか。これは人類がこの惑星上で今後も生存できるかどうかを決める決定的な問いです。…お金は人間がつくったものです。変えることができるはずです」(ドイツの作家ミヒャエル・エンデ)。欧米に広がる地域通貨の実践例など、お金を根源から問います。NHKで99年に同名番組で放映され、反響を呼んだ番組が本になりました。いま、日本でも各地で地域通貨が研究、実験されています。
7
『ボランタリー経済の誕生
〜自発する経済とコミュニティ〜』

(金子郁容+松岡正剛+下河辺淳共著・実業之日本社・1998年)
ボランタリーエコノミー(自発する経済、自発する経済圏・公共圏)は教育からNPO活動まで、「すすんで人の役に立つ」ということでお金が回るというしくみ。強いものが弱いものを支配するとか保護するというモデルではなく、相互に関係がつながる、「関係する経済」が必要になってくる。新しい時代の到来を予感させる一冊。
8
『自然な生き方に出会う』

(北山耕平+落合恵子+佐藤初女ほか・サンマーク出版・1999年)
北山耕平「アメリカ先住民の“風をひらく教え”」や山尾三省「自分の<場>を見つける自然な生き方」、佐藤初女「ほんとうの豊かさとの出会い方」、東城百合子「自然が教える人間の根っこの大切さ」など、自然な生き方を体現されておられる第一人者からの21世紀の生き方、暮らし方への素敵なメッセージ集です。
9
『たった一人が世界を変える』

(轡田隆史編著・同朋社・1998年)
平凡なおこないの積み重ねのみが偉大をなしとげる。偉大とは平凡の積み重ねである。偉大とは、平凡な一人の人間の、平凡な行為の連続によって、もたらされるもの。千葉県習志野市の谷津干潟が埋められることを新聞で知り、ヘドロとゴミに埋もれた干潟を昔の姿に戻そうと、たった一人でゴミを拾った森田三郎さんをはじめ、たった一人が世界を変えた実話集。勇気と希望が湧き出る一冊です。
10
『里山物語』

(今森光彦著・新潮社・1995年・写真集)
ゆるやかな斜面にひろがる棚田。雑木林や田んぼに水辺に集まる虫たち、のどかに農作業をする人々。自然と人がおだやかに調和するこの田園を世界的な自然写真家の今森光彦さん(大津在住)は「里山」と名づけ、虫たちの生態や移り変わる四季を精力的に撮影。日本で一番美しい自然「里山」の代表的写真集です。木村伊兵衛賞受賞作品。